時を超えて~真説・杉取物語・・・

時はいつの頃だろうか・・・
季節は、乾いた晩春の頃が終わり、いよいよ入梅する頃だと思う・・・

東国のある田舎に一人の男がいた・・・
男は勤めの間に少しばかりの土地を耕し、食うに困らぬだけの野菜を育てていた・・・
初夏を迎えるこの季節は、ひととおりの野菜の植え付けが終えひと息つくと同時に
荒れた休耕地の手入れに移り変わる時期でもある・・・

本格的な梅雨入りを前に、足場のいいうちに高低差の酷い土手の草刈りを済ませようと思った・・・
こんなケモノ道を突破口に、せっせと草を刈り始めたのである・・・
草刈り前

なあに、この男にとって、昨日今日始めたことでもない。このぐらいは朝飯前の仕事だ・・・
しばらく草刈りマシンを振るえば、どのような屈強な夏草でもひれ伏すのである・・・
草刈り後


ひと仕事終わらせ、庭に戻ってみれば・・・
いつの間にかそこには、ひときわ輝く杉の原木があったのである・・・
「はて、こんなところに誰が置いたのか・・・」
題未定少女

原木を見つめるうちに男の脳裏に遠い過去の記憶が呼び覚まされる・・・
何かに取り憑かれたように小屋の中から、よく手入れされた名刀MS260を出せば・・・
おもむろに振り下ろしたのである!
すると中から、異様な気配を放つ影が現れたのである・・・
題未定少女

男はしばらくその影に沿って刃を走らせれば、静かだが確実に、感じるオーラは増大する・・・
そのうち、その外郭がぼんやりと現われるのである・・・
男は遠い記憶の中の、ひとたび諦めかけたであろう希望を蘇らせた!
題未定少女

ここまで来れば、男は一心不乱にその刃を滑らす・・・
解き放たれた野獣が獲物に襲いかかるように、その手の中の道具で執拗に弄る・・・
意識の底が真っ白に、いつの間にか男とモチーフがシンクロ・・・
「目覚めなさい、プリンセス・スギーノ」
「・・・」
「救出に参上したでござる!」
「私を呼ぶのはだれ?・・・」
目覚め

「拙者は、遠く平安の都ではぐれたしまった警護の者でござる」
「そう、ここはどこなのかしら?」
目覚め

「はっ、どうやら平成という時代のようでござる・・・」
「なぜそのような時代に?」
「たまたま重なったかぐや姫昇天の行列の影響で、時空の歪みに落ちてしまったようでござる」
目覚め

「その杉カプセルがプリンセスを凍結し守ったのでございましょう、拙者は先回りしてお待ちしておりました。ただ・・・」
「プリンセスがいつ、どこから現われるかは一切サーチ出来ず、すっかりこの世の暮らしに埋没しておりました」
「そう、大義であった!」
目覚め

かぐや姫の昇天から遅れることおよそ1200年・・・
プリンセス・スギーノ、ここに覚醒!新たなる伝説が始まる!

目覚め


----つづく(…かもしれない、気が向いたら 笑)----

※この物語はフィクションです^^

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